陰暦4月8日(今年は陽暦5月22日)は、仏教創始者であるゴータマ・シッタールダ、いわゆる釈迦牟尼の誕生を祝う日として、1975年に法定公休日に指定されました。当時の祝日の名称は「석가탄신일(ソッカ タンシンイル・釈迦誕生日)」。しかし昨年、韓国政府は10月10日の閣議決定で、純粋な韓国語である「부처님」(プッチョニム・仏様)を用いる「부처님 오신 날」(プッチョニム オシンナル・仏様が来られた日)と名称を変更しました。
この日は韓国仏教界最大の祭で、青森県のねぶた祭りのようなランタンフェスティバル「燃灯祝祭」がソウル市内で行われ、仏教徒らが10万個あまりの燃灯を持ってパレードするところも見ごたえがあります。この光は、約2600年前にインドで悟りを開いた釈迦の知恵と慈悲の精神を世に広め、その教えに対する理解を深めようとするもので、朝鮮半島では1300年余り前の新羅時代に始まり、高麗、朝鮮王朝時代を経て、今日まで続いている伝統の祭りとなっており、国家無形文化財第122号に指定されています。
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